トポロジコンポーネントは、トポロジ処理を行うコンポーネントで、SuperTopoコントロールが含まれています。
「トポロジ」は空間オブジェクト間の相互関係で、ネットワーク解析を行う場合などに必要となります。
「トポロジ処理」は、空間データの追加・編集の際に発生するデータミスを修正する機能です。データミスには、隣接ポリゴンの隙間や重なり、閉じていない多角形などがあり、量が多い上に肉眼では識別しにくいため、手作業での修正には膨大な作業が発生します。
これらを解消するため、データセット全体に対し1回の操作でトポロジ処理を実行します。
トポロジ処理の各機能
プロパティ | 内容 | 処理イメージ |
---|---|---|
CleanOvershoot Danglesプロパティ |
ショートダングルライン(端点が他のエッジとつながっていない短いエッジ)を消去するかどうかを取得/設定。 | |
CleanRedundant Verticesプロパティ |
重複したノードを消去するかどうかを取得/設定。2つのノード間の距離が指定したトレランスより小さい場合に1つを消去。 | |
CleanRepeated Linesプロパティ |
重複したラインの消去するかどうかを取得/設定。 | |
ExtendDangleLines プロパティ |
ロングダングルライン(トレランスよりも短い長さで延長すると、他のエッジと交差できるエッジ)の延長を行うかどうかを取得/設定。 | |
IntersectLines プロパティ |
ラインのインターセクション処理(交差するラインオブジェクトを交点で切断し、交点にノードを設置する処理)を行うかどうかを取得/設定。 | |
MergeCloseNodes プロパティ |
別々のラインオブジェクトの隣接するノードをマージして、1つのノードにするかどうかを取得/設定。 | |
MergePseudoNodes プロパティ |
仮ノード(2本のエッジに接続するノード)を消去して、ラインオブジェクトを1つのマージするかどうかを取得/設定。 |
各プロパティの設定後、Clean またはCleanEx メソッドを呼び出すと、トポロジ処理が実行されます。
BuildNetwork・BuildPolygons メソッド
トポロジ処理に伴い、ラインデータセットから、ネットワークデータセットやポリゴンデータセットを生成できます。
SuperMap Objects 6では、複数のポイント・ラインデータセットから1つのネットワークデータセットを生成するメソッドを新たにサポートしました。
AppendTwoNetworks メソッド
2つのネットワークデータセットを結合します。他に、ポイントやラインをネットワークデータセットに結合するメソッドもあり、いずれもSuperMap Objects 6で新たにサポートされました。
soTopoCheck オブジェクト
トポロジ検査を実行します。31種類のトポロジ検査規則を提供しており、規則に合わないオブジェクトを抽出し、IDを属性テーブルに保存します。トポロジ検査規則(soTopoRule 定数)には次のようなものがあります。
soTopoRule 定数 | 説明 | 検査イメージ |
---|---|---|
sctAreaNoOverlap | ポリゴンデータセット内で重複しない | |
sctLineNoDangles | ラインデータセット内にダングルがない | |
sctPointContainedByArea | ポイントが完全にポリゴンに含まれる |