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製品情報

SuperMap GIS 6シリーズ

SuperMap Objects 6 の機能 (3) トポロジコンポーネント

SuperTopoコントロール トポロジコンポーネントは、トポロジ処理を行うコンポーネントで、SuperTopoコントロールが含まれています。

「トポロジ」は空間オブジェクト間の相互関係で、ネットワーク解析を行う場合などに必要となります。

「トポロジ処理」は、空間データの追加・編集の際に発生するデータミスを修正する機能です。データミスには、隣接ポリゴンの隙間や重なり、閉じていない多角形などがあり、量が多い上に肉眼では識別しにくいため、手作業での修正には膨大な作業が発生します。

これらを解消するため、データセット全体に対し1回の操作でトポロジ処理を実行します。

データミスの例

トポロジ処理の各機能

プロパティ 内容 処理イメージ
CleanOvershoot
Danglesプロパティ
ショートダングルライン(端点が他のエッジとつながっていない短いエッジ)を消去するかどうかを取得/設定。 ダングルの消去
CleanRedundant
Verticesプロパティ
重複したノードを消去するかどうかを取得/設定。2つのノード間の距離が指定したトレランスより小さい場合に1つを消去。 重複ノードの消去
CleanRepeated
Linesプロパティ
重複したラインの消去するかどうかを取得/設定。 重複ラインの消去
ExtendDangleLines
プロパティ
ロングダングルライン(トレランスよりも短い長さで延長すると、他のエッジと交差できるエッジ)の延長を行うかどうかを取得/設定。 ロングダングルの延長
IntersectLines
プロパティ
ラインのインターセクション処理(交差するラインオブジェクトを交点で切断し、交点にノードを設置する処理)を行うかどうかを取得/設定。 ラインのインターセクション
MergeCloseNodes
プロパティ
別々のラインオブジェクトの隣接するノードをマージして、1つのノードにするかどうかを取得/設定。 隣接するノードのマージ
MergePseudoNodes
プロパティ
仮ノード(2本のエッジに接続するノード)を消去して、ラインオブジェクトを1つのマージするかどうかを取得/設定。 仮ノードのマージ

各プロパティの設定後、Clean またはCleanEx メソッドを呼び出すと、トポロジ処理が実行されます。

BuildNetwork・BuildPolygons メソッド

トポロジ処理に伴い、ラインデータセットから、ネットワークデータセットやポリゴンデータセットを生成できます。
SuperMap Objects 6では、複数のポイント・ラインデータセットから1つのネットワークデータセットを生成するメソッドを新たにサポートしました。

トポロジ処理の生成結果

AppendTwoNetworks メソッド

2つのネットワークデータセットを結合します。他に、ポイントやラインをネットワークデータセットに結合するメソッドもあり、いずれもSuperMap Objects 6で新たにサポートされました。

soTopoCheck オブジェクト

トポロジ検査を実行します。31種類のトポロジ検査規則を提供しており、規則に合わないオブジェクトを抽出し、IDを属性テーブルに保存します。トポロジ検査規則(soTopoRule 定数)には次のようなものがあります。

soTopoRule 定数 説明 検査イメージ
sctAreaNoOverlap ポリゴンデータセット内で重複しない 重複するポリゴンを抽出
sctLineNoDangles ラインデータセット内にダングルがない ダングルラインを抽出
sctPointContainedByArea ポイントが完全にポリゴンに含まれる 参照するポリゴンデータセットのポリゴンに含まれないポイントを抽出