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2020.6.30

SuperMap iDesktopX 10i リリース

AI機能を搭載したDX時代の新しいデスクトップGIS『SuperMap iDesktopX 10i』をリリースしました。

『iDesktopX』は従来の『iDesktop(.NET)』とは別製品として新たに加わったSuperMapデスクトップGIS製品です。Javaプラットフォームで動作するクロスプラットフォームGISアプリとしてWindows版とLinux版のパッケージを提供します。Pythonライブラリを利用した機械学習(画像認識の各種機能)、ARマップ等の最新技術とGISを融合した新しい拡張機能をオプション追加できます。プログラムのカスタマイズは、Pythonスクリプト言語による拡張開発とJava言語による拡張プラグイン開発をサポートしています。

SuperMapデスクトップGIS とは?

SuperMapのデスクトップGISは、データ入力、編集・変換、インポート/エクスポート、主題図作成、レイアウト印刷などの基本マッピング機能から、バッファ解析、オーバーレイ解析、グリッド解析、ネットワーク解析等の空間解析機能、さらに新世代3次元GIS、ビッグデータ分散処理/可視化、人工知能技術と空間データを融合したGeoAIの搭載まで、用途に合わせてエディションと拡張プラグインを選べるプロフェッショナル・デスクトップGISソフトウェアです。

SuperMap iDesktopX 10i の特長

SuperMap iDesktopX 10i では最新IT技術と融合した新機能を提供しています。

機械学習[Xのみ]:
人工知能(AI)の機械学習アルゴリズムを空間データの解析に適用して各種機能を提供します。大別すると、空間統計、空間機械学習、空間深層学習、スマート属性収集、スマートマッピング、動画目標識別・トレースの機能を含みます。深層学習では、トレーニングを実行してニューラルネットワークモデルを生成し、画像認識機能の二項分類、多項分類、物体検出、シーン分類等を実行することで、従来の目視、手作業による空間データ作業を自動化、効率化できます。また、「ARマップ」機能と関連する、映像に含む目標地物を識別・トレースすることができます。

ARマップ[Xのみ]:
現実世界を映す映像に含む目標地物(車両や路上設備等)を識別して映像の中にプロットしたり、取得した属性をラベル表示したりすることができます。例えば、定点観測カメラにより通行車両総数や逆走車のような異常な動きをする車両を捕捉することができます。さらに、各地の監視カメラの取得データ(フローデータ)からリアルタイムで渋滞状況をヒートマップとして可視化できます。また、例えば路上にある設備情報を自動取得するなど、効率的な設備維持管理の方法を提供します。

フローデータ[Xのみ]:
機械学習により映像が捉えた目標地物(車両等)の位置、属性情報のベクタデータをフローデータとして扱うことができます。リアルタイムで取得したデータを集約してヒートマップやグリッド集計図等の主題図で可視化することで、エリア全体の状況把握や時系列での変化状況や趨勢がわかります。

AIマッピング:
複数のベクタデータのレイヤーで構成したマップを、サンプルとする他のマップや画像の色合いを参照して瞬時にスタイル設定を行います。用途に合わせて簡単迅速にマップスタイルを変更することができます。

ダッシュボード:
マップ、各種ソースからの地理空間データ、動画、統計グラフ等を1つのパネル上に表示して、リアルタイムで更新される複数の情報を適切に可視化します。刻々と変わる地理情報に対する洞察をサポートします。ダッシュボードの表示構成はサイズ、移動、揃えなどフレキシブルに調整できます。

 
ベクタポリゴンの主題図とダイアグラム作成

ビッグデータ分散解析:
分散ストレージのHadoop Distributed File System(HDFS)やApache HBaseに接続して、空間ビッグデータの分散管理が可能です。Apache Sparkフレームワークを利用した分散型空間解析をサポートし大容量のデータをリアルタイムで処理、解析します。分散処理を実行した空間ビッグデータは、密度解析、OD分析、ヒートマップ等で可視化することができます。

可視化モデリング:
データの処理やデータ解析の一連の流れを、分かりやすいフローチャートを使って、ユーザーが作業フローを作成できます。作業フローにはエラーの有無のチェック機構もあります。フロー作成により「ワンクリック」で作業を実行できます。

Python[Xのみ]:
Python IDEと実行環境を内蔵しており、Pythonスクリプトによりデータ処理、解析が実行できます。既存機能のデータ管理・処理、ベクタ・ラスタ解析、機械学習のPythonコンポーネント機能を提供しています。Pythonスクリプトをコーディングすることでユーザー定義のPythonツールの作成が可能で、UIによりPythonツールのモデリングが容易に行えます。


ユーザー定義Pythonツール作成画面

3DGIS:
BIM/CIM、レーザー点群(las等)、写真測量モデル(OSGB、OSG、FBX等)の各種3Dモデルを地形データや他のGISデータと統合して可視化、データ管理が可能です。モデルデータを利用した3D空間解析、ジオデザイン機能によるモデル作成・編集・軽量化処理が可能です。都市レベルの広範囲な3Dモデル構築によるスマートシティのプラットフォーム、大規模・複数プロジェクト3Dデータの一元的な維持管理をサポートします。


3Dモデルの表示(ゼンリン・3D都市モデル)

SuperMap iDesktopX 10i の構成とライセンス

SuperMap iDesktopX 10i には4つの【エディション】を用意しています。[スタンダード]、[プロフェッショナル]、[アドバンス]のエディションには、必要に応じて【拡張プラグイン】を追加でお求めいただくことができます。各エディション、拡張プラグインの機能とライセンスの対応関係については、SuperMap iDesktopX 10i のエディション・拡張プラグインをご覧ください。

お問合せ

日本スーパーマップ株式会社 プロダクツ営業部門

TEL 03-5419-7912
E-Mail sales@supermap.jp

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