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2018.2.15

ビッグデータ技術でGISが更に進化する!
SuperMap GIS 9D 新製品シリーズをリリース

クロスプラットフォーム、クラウド、新世代3次元GIS、そして空間ビッグデータの4つのキーテクノロジーを柱とした、SuperMap GIS 9D 新製品シリーズを遂にリリースしました。

 9Dは、斬新な空間ビッグデータ技術体系を構築し、データの分散保管、分散処理、データマイニングやデータ分析機能を搭載する一方で、ビッグデータの分散処理技術を用いることにより、従来の空間データ処理機能も大幅にグレードアップしました。

前バージョン(8C)3DGIS技術もさらに改良し、3Dソリッドモデルの新規追加や、モデリングの高速化を実現した注目のツールとして3D Designerを追加しました。

サーバー製品SuperMap iManagerでは、機能充実したクラウドやビッグデータGISリソースの最適配分と維持管理が可能になり、他社にない機能を提供しています。また、直感的な空間ビッグデータ洞察が可能なSuperMap iDataInsightsは、9Dから新たに追加された注目の製品の一つです。

 

SuperMap GIS 9Dを支える4つのキーテクノロジー

4つのキー・テクノロジー

クロスプラットフォームGIS技術

SuperMap GISは、Windows・LINUX・UNIX、Android・iOSなど多様なOSで効率的に動作し、x86・ARM・MIPS・Alpha・IBM Power・Itaniumなど、複数のCPUをサポートする、スタンダードC++ベースの高性能クロスプラットフォーム技術体系を形成しています。

クラウドGIS技術

SuperMap GISは、集約型クラウドと多様化したGISアプリケーションを一体化した強力なクラウドGIS技術体系を形成しています。集約型GISクラウドとは、クラウドGISが高性能なクロスプラットフォーム、2D/3D一体化、マイクロコア並列処理、多層スマートクラスタ、並列空間解析、異構造クラウド環境運用管理などのキーとなる技術に支えられ、演算リソースの集約的な利用を実現し、ビッグデータの保存管理・データマイニング・データ分析をサポートし、GISサーバーの安定性・信頼性を保障するものです。

GISアプリケーションを搭載した様々な端末は統一したAPIでクラウドサービスに接続し、端末を跨るGISアプリケーションの開発とリソース利用を実現しています。デスクトップ、ブラウザ、モバイルなどの様々な端末に各種SDKやAPPを提供し、豊富なビッグデータの空間可視化、分析、洞察能力を提供します。

統一ポータルのオンライン協働、Geo-CDN加速、2D/3Dベクタ・ラスタタイル、異構造サービス・クラスタなどのキーとなる技術を通じて、各種端末の相互接続、協働・共有のGISアプリケーションモデルを実現しています。
SuperMapクラウド技術により、パワフルなGISクラウドプラットフォームを提供し、多様化したGISアプリケーションを搭載した豊富な端末を配置し、多機能・高性能、高い安定性を持ったクラウドGISを素早く効率的に構築でき、多様化、一般化、高度化の利用ニーズにお応えしています。

新世代3次元GIS技術

SuperMap GISは、2D/3D一体化技術の枠組みのもと、3D写真測量・BIM・点群などの3次元技術を融合し、WebGL・VR・3Dプリンタなどの新しいIT技術を統合して、新世代3次元 GIS技術体系を形成し、3次元GISの高度利用を推し進めています。

2D/3D一体化技術はモデリング、シーン構築、空間解析とソフトウェア形態の一体化を真に実現し、3次元GISを「アイドル派」から「実力派」へと進化させました。新たに3Dソリッドモデルを追加し、オブジェクトのブール演算、空間関係、空間解析を定義し、3次元GISの理論体系を構築し、3次元GISの高度利用を促進しています。

3D写真測量・BIM・点群などの3次元技術を融合し、データ取得の敷居やコストを下げ、データの更新頻度・鮮度を向上させ、3次元GISが屋外から室内へ、マクロからミクロへと利用シーンの拡がりを押し進めています。

SuperMap は3次元GISデータ規格の一つとして、OSGBと3D-Tiles(Cesiumが提唱)の長所を取り入れたSpatial 3D Model(S3M)を提唱し、B/S構造下の大容量3次元データの表示と解析の二大課題を解決しています。いまや、2D/3D・地上/地下・屋内/屋外・マクロ/ミクロの一体化を実現し、正にGISの未来を見据えた技術の一つです。

ビッグデータGIS技術

ビッグデータ時代の到来に先駆けて、SuperMap GISは空間ビッグデータの各プロセスで技術イノベーションを進めています。空間ビッグデータの保存管理、データ分析、リアルタイムデータ処理などの技術を既存のSuperMap GISに高度融合させ、斬新な空間ビッグデータ技術体系を形成しています。分散式ファイルシステム・分散式データベースの拡張によって、空間ビッグデータの効率的かつ安定したストレージ管理を実現しています。

SuperMap iObjects for Spark 空間ビッグデータコンポーネントを提供してコアからSpark空間データモデルを拡張しました。分散処理技術で既存の空間解析アルゴリズムを再構築する一方で、従来の大容量空間データの解析効率を大幅に向上させました。更にビッグデータに適した一連の新たな空間解析アルゴリズムを開発し、直接Sparkに嵌めて実行でき、空間ビッグデータの分析と利用の課題を解決しました。

SuperMap iServerは斬新な空間ビッグデータの保管、データ分析、リアルタイムデータ処理などのWebサービスを実現し、Spark実行ライブラリを実装し、ビッグデータ環境構築の敷居を下げました。表現豊かな各種2D/3Dクラスタグラフ、密度グラフ、ODグラフ、ヒートマップなどのビッグデータ空間可視化技術を提供し、大容量の「動く」目標物の2D/3D 可視化を実現し、同一ウィンドウで50万クラスの目標物のリアルタイム追跡や管理を可能にしています。

SuperMap iManagerはリソースのスマート配分、タスク自動化、リソース使用のモニタリングと予警報を通じてビッグデータ環境の運用管理を容易く実現しています。SuperMapは持続的にGIS技術を進化・発展させ、ビッグデータ技術との高度融合を実現し、ユーザーにパワフルな空間ビッグデータGIS基本ソフトとサービスを提供し、技術の敷居を下げ、より多くのユーザーが気軽に空間ビッグデータを高度利用できる環境構築に努めています。

SuperMap GIS 9D製品シリーズ

SuperMap GIS 9D製品シリーズはサーバー向け製品群(クラウド基盤)、PC向け製品群、モバイル向け製品群、ブラウザ向け製品を網羅し、従来の空間情報ソリューションに加え、BIM/CIMに代表される3次元ソリューション、そしてビッグデータソリューションなどの全方位ニーズに対応しております。  

各製品群は用途や利用シーンによって異なりますが、すべて同じ技術体系、同一コアで構築しており、またデータエンジンも一元化されています。システムの規模や目的に応じて単一製品または製品の組み合わせでアプリケーションを構築できます。詳しいことは、各製品の案内または製品ガイドをご覧いただくか、弊社営業担当者までお気軽にお問合せください。  

PC向け製品群のうち、中小規模の個別利用はiDesktop(多機能、高性能;.NETベース、Windows対応)、またはオープンソースのiDesktop Cross(ビッグデータに着眼。JAVAベース、Windows、Linux)がお薦めです。いずれの製品もデスクトップ製品としてそのまま利用可能で、またカスタマイズや高度なプラングイン機能を利用すれば容易にユーザーの目的に見合った独自ブランドのアプリショーンも構築できます。さらに自由度の高いアプリケーション開発は、iObjects各製品(PC向け)やiMobile(モバイル向け)の各SDKがお薦めです。その場合も、豊富なサンプルコードを提供しています。  

一方、大中規模の一般利用または高度利用は、サーバー向け製品群が向いています。従来のWebGISはもとより、3DGISやビッグデータにも対応したクラウド基盤構築のための多機能・高性能製品群(アプリケーションサーバー、ポータルサーバー、中継・加速サーバー、リソース有効配分や運用管理ツールなど)をそろえております。PC向け製品、モバイル向け製品との機動的な連携に加え、オープンソースのブラウザ向け製品でノンプラングインで広域大容量、マルチソースの3DGISやビッグデータのデータインサイトも可能となります。


SuperMap GIS 9Dの利用シーン

クラウドGIS

無線やネットワーク経由により、世の中のあらゆるモノの位置情報やその状態に関する情報が遂次送信され管理者の元にリアルタイムで届くようになっています。こういった膨大かつ高頻度に受信するビッグデータに対して、SuperMap iServerが提供するStreming Serviceを利用することで、分散コンピューティングによる処理が可能となります。リアルタイムでフィルタリング、マッピング処理を完了すると、PC・モバイルのアプリケーション上、もしくはWebブラウザ上で解析結果を地図上で出力します。通信、交通、物流等の業界に限らず、位置情報データを扱うあらゆる分野で、SuperMapクラウドGISを活用することで、リアルタイムでビッグデータを可視化することができます。

 

空間ビッグデータ

膨大かつ高頻度に提供される空間イベントデータに対して、フィルタリングや属性付与の処理を経て解析に有用なデータとして出力する一連のリアルタイム処理は、分散処理、高いスループット性能、安定処理機制を有するSpark Streamingフレームワークで実行します。SuperMapではSpark Streamingと連携したリアルタイムな可視化を可能にしています。
例えば、集積した世界中の航空機の運航状況データに対して、iObjects for Sparkコンポーネントを使用して、分散コンピューティングによる処理を実行して迅速に飛行軌跡を可視化することができます。下図は民間航空の経路軌跡1億2千万あまりのラインを処理して飛行機の往来密度を直観的に表現しています。

 

新世代3DGIS

SuperMap上でラインデータからロフト処理を通じてトンネルのソリッドモデルを生成します。一方、地形DEMデータからTIN地形(3Dタイルキャッシュ)データを生成します。このように生成したトンネルと地形データを使いブール演算を実行することで、地形の掘削処理(空洞化)が実現します。BIM/CIMに即した実用的なシーンの構築も可能です。また、逆の処理として、トンネル壁面のソリッドモデルから凸包処理、または、3Dポリゴンによるサーフェスモデルからソリッド生成も可能です。下図左は生成したトンネルソリッドモデル、右は掘削処理後のTIN地形です。

 

モバイルデバイス

Andoroid、iOSのスマホ/タブレット向けアプリ開発キット「iMobile」は屋内ナビゲーション機能を提供します。階数が分かれた施設を階層別のデータに基づき立体的に表示して、例えば、現在地点の1Fから目的店舗がある6Fまでを階をまたいでの経路検索を行い、ナビゲーションを実行できます。2D/3D図面表示を切り替えて表示も可能です。使用する施設データはiDesktopで構築した元データをローカルに保存したり、3DタイルキャッシュやSuperMap iServerの配信マップを取り込んだり、様々なリソース利用と連携も可能です。

 

ビッグデータの分散処理技術による既存GISの性能アップ

道路の渋滞状況をマップ上で表現する道路情報システムは、交通状況に応じて道路セグメントの属性情報を更新して渋滞区間や事故発生の状況をマップ上に反映させて実現しますが、この情報更新をいかに速く行うかが、システム自体の利便性の向上につながります。SuperMap 9Dではリアルタイムデータ処理機能を提供しており、混雑状況のリアルタイム計算と地図マッチングアルゴリズムの実装により、広いエリアの道路交通状況の高頻度なデータ更新に対応できます。従来の関係データベースでは実現しえなかった大規模データを処理して、即時性向上の社会的なニーズに応えます。

 

地理院地図の利用促進

デスクトップ製品SuperMap iDesktop 9Dでは、マップ/シーンでベースマップとして利用できる地理院地図の機能を改良、強化しました。マップ項目をプルダウン式で選択して開けるようユーザーフレンドリな操作性に変更しています。また、地理院地図で提供するほとんどの主題図(数値地図25000(土地条件)、数値地図5000(土地利用)、土地条件図、活断層図、明治期の低湿地、植生等)をカバーする30項目から選択可能になっています。3Dデータを表示する「シーン」では標準地図と写真を開くことができます。下図は、マップウィンドウでスワイプ機能を使い、マウスドラッグで2つのレイヤーの表示を切り替えている状態です。

 

製品紹介サイト:SuperMap GIS 9D

お知らせ

  • SuperMap 8Cでサポートしているデータ形式(UDBデータソース、SMWUワークスペース等)はSuperMap 9Dでもサポートしています。SuperMap 6以前の形式(SDB)はUDBデータソースへの変換が可能ですが、逆変換(UDB→SDB)はできません。
  • SuperMap 9Dシリーズのご利用には、9D用のライセンスが必要となります。8C以前のライセンスではご利用いただけません。
  • 新しいラインナップ、価格体系でご提供しております。詳細は弊社営業部にお問い合わせください。


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E-Mail sales@supermap.jp

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