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SuperMap GIS 6シリーズ

SuperMap Deskpro 6 の機能 (5) トポロジ

トポロジは、空間オブジェクト間の相互関係です。ノードとライン、ラインとポリゴンなどの接続関係を指し、ネットワーク解析を行う場合などに必要となります。

トポロジ処理

「トポロジ」は空間オブジェクト間の相互関係で、ネットワーク解析を行う場合などに必要となります。

「トポロジ処理」は、空間データの追加・編集の際に発生するデータミスを修正する機能です。データミスには、隣接ポリゴンの隙間や重なり、閉じていない多角形などがあり、量が多い上に肉眼では識別しにくいため、手作業での修正には膨大な作業が発生します。

これらを解消するため、データセット全体に対し1回の操作でトポロジ処理を実行します。

データミスの例

トポロジ処理の種類

トポロジ処理には、次のような機能があります。修正を行うかの判断に使用する、位置関係のトレランス値(許容値)は、デフォルトで与えられるほか独自に設定できます。

処理内容 説明 処理イメージ
エッジのインターセクション ラインのインターセクション処理(交差するラインオブジェクトを交点で切断し、交点にノードを設置する処理)を行います。 エッジのインターセクション
仮ノードの消去 仮ノード(2本のエッジに接続するノード)を消去して、ラインオブジェクトを1つにマージします。 仮ノードのマージ
重複したノードの消去 重複したノードを消去します。2つのノード間の距離が指定したトレランスより小さい場合に1つを消去します。 重複ノードの消去
重複したラインの消去 重複したラインを消去します。 重複ラインの消去
ショートダングルラインの消去 ショートダングルライン(端点が他のエッジとつながっていない短いエッジ)を消去します。 ダングルの消去
ロングダングルラインの延長 ロングダングルライン(トレランスよりも短い長さで延長すると、他のエッジと交差できるエッジ)を延長します。 ロングダングルの延長
隣接するノードのマージ 別個のラインオブジェクトに隣接するノードをマージして、1つのノードにします。 隣接するノードのマージ

トポロジ処理でデータ生成

トポロジ処理機能を利用して、ラインデータからポリゴンデータやネットワークデータを生成することも可能です。

トポロジ処理 実行画面

ラインデータセットトポロジ処理

トポロジ検査

トポロジ検査は、規則に合わないオブジェクトを検査、抽出する機能です。トポロジ検査規則は、次のものを含む30種類以上をサポートしています。

トポロジ検査規則 処理結果 検査イメージ
ポリゴンデータ
セット内で重複
しない
他のオブジェクトと一部でも重なっ
ているポリゴンオブジェクトを返し
ます。
重複するポリゴンを抽出
ラインデータセ
ット内にダング
ルがない
ダングルライン(はみ出したライン
と届いていないライン)と定義され
るラインオブジェクトを返します。
ダングルラインを抽出
ポイントが完全
にポリゴンに含
まれる
参照するデータセットのどのポリゴ
ンにも含まれないポイントオブジェ
クトを返します。 (ポリゴン境界
上のポイントは含まない。)
参照するポリゴンデータセットのポリゴンに含まれないポイントを抽出